事例紹介

外観

医療法人 弘仁会
中津脳神経外科病院 様

院長 森本 一弥
住所 大分県中津市大字福島1055
導入機器
医事会計システム:ML-A
電子カルテシステム:Open-Karte AD
べてらん君コラボ
診療科
脳神経外科
病床数
一般病床55床
中津脳神経外科病院は、昭和61年に開院し、現在、4名の脳神経外科専門医が在院する地元密着型の病院。磁気共鳴断層撮影装置MRI、血管連続撮影装置DSA、コンピュータ断層撮影装置(ヘリカルCT)、超音波診断装置US、高気圧徹素治療装置等の特殊機器も保有し、救急告示病院として脳疾患に対して24時間対応している。また全国各地の医療期間とも連携し一人ひとりに合わせたきめ細やかな治療や患者様の立場に立った医療サービスの提供を常に考え、安心して治療に専念できる環境づくりに取り組んでいる。
[ 院長 森本 一弥 様 ]
○ 導入の効果と今後の期待
リアルタイムの情報共有と過去の診療情報の検索がスムーズになったころで横の繋がりが向上した。操作面も比較的簡単に作られている。導入時は医師によるオーダ(指示)入力が大変になると懸念もしていたが、紙カルテ時代と比べて外来診療については思ったほど手間もかからなかったし、オーダ(指示)をパターン化することで入院時の入力操作も問題なく行えた。電子化により書類作成業務における効果も大きく、オーダーリングの観点では業務が効率化され、カルテの面に関しても病院に合った形になってきている。また、県の医師会報では電子カルテにおけるパスワードの指摘やガイドラインに即して無いと言った指摘も多いが当院では導入時の運用検討においてガイドライン等にも気をつけたため、稼働後に厚生局の監査があったがこれといった指摘もなかった。
[ 事務長 中 秀樹 様 ]
○ 電子カルテ検討の経緯
当院は地域の救急医療に携わり夜間・時間外での救急患者の受け入れをしておりましたがその際の患者様の情報を探し出してくる負担はかなりのものでした。画像データはPACSの導入により改善はされておりましたが数年前より医事会計システム更新に伴い電子カルテを含めた病院情報の新しいシステムの構築を模索しておりました。2016年に院長より遂に電子カルテ導入に向けてのゴーサインが出されまずは電子カルテ委員会を設置し今後のスケジュールを組み立てることより始めました。
○ 導入の決め手と今後の期待
当院は長い間紙カルテで築いた情報の共有システムを如何に電子カルテに反映できるかを念頭に置いて数社のプレゼンを受けた中、診療録や看護記録のデータ可に伴い当院使用の紙カルテに近いフォーマットが提供され、使い易さや、構築時のカスタマイズの柔軟性がポイントとなり、各部門において検討した結果今回は日立製作所製の電子カルテに決定した。なお、導入の決め手の一つでもあるサポート体制には十分満足しており今後のバージョンアップを含めより良いシステム構築をサポートしてもらいたい。さらなる情報の共有化は患者様への素早いアプローチや既往に対する適切な処置につながり、さらにはその情報の抽出が容易になることで経営分析にも大いに役立てると期待している。
[ 放射線部 技師長 島澤 圭二 様 ]
○ 導入時の運用検討事例
夜間は受付が不在なため、当直看護師が患者IDを作成しています。稼働準備期間から、看護師にはレセコンからの患者登録操作手順を説明し、手順をマスターして稼働に望みました。入院前の情報と患者情報に食い違いがあった場合は、当日に作成したカルテを翌日修正しています。稼働当初は、同姓同名の患者と間違えたり、IDが既にあるのに新患でカルテを作ったりといったトラブルもあったが、比較的簡単な操作なので、現在ではアナムネを聴取してから看護師が入力をするという運用が成り立っています。また、当院に来られる先生は総合病院や大学病院でカルテを分かる方が来られるためログイン方法や指示出し、ボタン配置等を5分程で説明すれば操作面に大きな問題はない。比較的使いやすい電子カルテシステムでもあるため、細かい質問はあっても看護師や技師に随時確認することで対応できているし、現在は当直の先生からの質問もほとんど無く運用している。
○ 導入の効果と今後の期待
紙カルテのときはカルテを探すことに一番時間がかかっていましたが電子カルテ導入にてその手間も解消された。MWM連携で撮影装置に患者属性情報を送信することで部門システム側の患者情報の入力ミスが無くなり、注射施行時の三点認証で点滴のミス等も無く、結果的に診察から会計までのスループットが向上した。また、電子カルテを導入することで他の部門の見えていなかったところが見えるようになり、今までの運用の流れを改めて見直す機会となった。電子カルテの運用を検討する中でも、それぞれの部門間で随時話し合いを行なうことで大きく導線を変えることなく、一つ一つ院内ルールを決めていくことで解決した。 医療の質の向上や医療安全に繋がるような機能(例えば、薬の飲み合わせのチェックや、抗がん剤のチェック等)やカルテ記載を簡略化するための音声認識や文字認識、電子サイン等、入力インターフェィスが実装されるとさらに業務の効率化が期待できる。また、ログインの方法も現在のように、パスワードを2ヶ月で変えるのは手間なので、指紋認証などでより単純化して欲しいです。
[ 看護師長 奥永 雅哉 様 ]
○ 導入の効果と今後の期待
全患者の申し送りには看護記録やバイタル情報、オーダ(指示内容)がまとめて確認できる「診療カレンダー」を活用している。所要時間は30~40分で入院患者や病態が変わった方は特にカルテなども個別に確認し申し送りする。電子カルテ導入の効果としては、紙カルテでは大変だった記録の転記作業が簡略化されたことも大きい。記録の数自体は増えたが定型文等を使うことで記載にかかる負担も軽減され、結果的に記載内容が充実するようになった。そして、電子カルテの画面では医師の記事と看護師の記事が交互に表示されるため、医師が随時看護記録にも目を通すようになり、医師、看護師間の意思疎通の向上にも効果があった。カルテを同時に複数起動できるとさらに効率がよくなるだろう。また、注射施行時に患者のリストバンドのバーコード(患者ID)、施行者のバーコード(職員ID)、注射パックのバーコード(オーダ番号)を読み取り、3点認証することで注射パックの取り違い等のミスは殆どありません。ただし、緊急時やどうしてもバーコードが読み込めない場合が発生した際の運用を想定して、3点認証を通さずに実施登録ができるようにはなっている。ただ、点滴の交換が夜間になることも多いため、バーコード読み取り時に患者の腕を触ることで患者を起こしてしまうことがある。タブレット端末などのカメラ機能にて3点認証できるようになると良い。
  • [ 三点認証風景 ]
  • [ 日勤⇒夜勤の申し送り風景 ]
  • [ 夜勤⇒日勤の申し送り風景 ]
[ リハビリテーション部 山口 哲史 様 ]
○ 導入の効果と今後の期待
現在、12名の療法士が在籍する中、部門として8台のパソコンを所有しており、1台のパソコンにて電子カルテとリハビリ部門システムの両方が使用できるよう構築し、システム間の連携により、オーダ管理を初め、リハビリカルテ、タイムテーブル管理、加算の管理、集計業務など電子カルテの良さと部門システムの良さの両方を得ることができています。部門システムにてリハビリ業務に特化した機能を継承しつつ、電子カルテを導入することで他部門との情報交換の面で大きな効果を得ています。以前は、月末に一度、リハビリカルテをプリントアウトしており、医師や看護師が見るときにはリアルタイムの情報ではない事が多くありましたが、電子カルテを導入したことで全ての情報が時系列に並びリハビリの進行状況が医師や看護師の目にもとまりやすく、リアルタイムでかつ正確な情報交換が双方向で実現できている。電子カルテ導入当初は、運用の変更に伴う新たな問題の発生や業務が増えるなど大変なこともありましたが、同時にチーム医療としての情報交換を促し、患者様により良い医療を提供できるようになったと感じています。 また、電子カルテ内のさまざまな情報に対し条件を指定し抽出、検索が可能となるなど蓄積した情報の二次利用による業務の効率化にも期待しています。